役得です。
ズルい写真を撮影させてもらいました。
佐渡さんのパネル撮影用の「腕組」バージョンの
デモ、です。試し写真です。
ライティングちゃんとしてるときれいな。やっぱ。
このチームでやってよかったな、と思える
愛しい時間です。
世界の佐渡、が
「乗ってく?」と助手席にひょいと
私を乗っけてくれて
次の現場まで移動する。
車のなかで、取材でもなんでもない話をする。
「さいきん、はじめて不眠症になった」
というと
佐渡さんの眠剤のおススメを教えてくれたり
なんでもなくみえても、心のなかではやっぱり
緊張しているのだけど、
あ~こうやって私の話でも笑ってくれる瞬間があって
この時間をつくってもらって本当によかった。
そして自分の積み重ねてきた時間に
あらためて自信を持ち直したような気持ちになる。
ふとおもう。
佐渡さんは昔、ある三原のコンサートで私のことを
「親友」と紹介してくれた。
親友なわけがないおそれ多い、というのが本音だけど
当時、とても誇らしく思えた。
でも、親友とはいかなくても
佐渡さんにとって私はちゃんと「友だち」なんじゃないかと
思えた。おそれ多いと思うのはこちらの勝手で
佐渡さんにとって、友だち、だから
乗ってく?と誘ってくれたんだと思う。そして
プライベートな話をあれこれしてくれたんだ、と思えた。
そうか。佐渡さんは私の尊敬する人、なだけでなく
ひとりの友だちだ。親しみをもっている友だち、親友なのだ。そうか、そういうことか。
向こうが親友だと思っているのに、こちらは
そう思ってない、ってもったいない。
そんな話をしていると、カメラマンのほのかちゃんが
「私にとってもみかさんは、佐渡さんみたいな存在です」
と目をキラキラさせる。
いい日だった。
撮影までいろいろあって
寒くなってきて
ちゃんとバック紙を入れると
いっしょうけんめいに
こてん、っと眠る。
この時間が
かなえ探偵。
座る。
きょうはママとかなえねえの